「争族」対策について

「争続」という言葉が使われるようになって久しいですが、このところご相談いただくお話も「争族」に発展しかねないケースが増えています。

歴史を紐解いてみると、日本では、鎌倉時代から戦前(正式には2年ほどずれますが)にかけて徐々に家督と遺産を嫡子が単独で相続するようになりました。

この経緯にもどうやら紆余曲折はあるようで、制度が確立するまでは、遺産を家長が相続することについては争いがあったようで、そういう意味では、「争族」は取り分け最近のブームということではないのかもしれません。

ちなみに、家督相続においては、家長が冠婚葬祭を開き、親族を扶養していたこともあり、権利と義務が表裏一体となっていたわけです。

現在はさまざまな問題で「争族」化することもあります。実家から遠くに住んでいるため生前親の介護は全くしなかった、実家のお墓の管理はしたくない。でも法定相続分で「平等」に相続したいという方も増えたように思います。平等も行き過ぎれば不平等になるものだと理解して、もらえたら有り難いという感覚でいれば、必要以上に争うこともないのではないでしょう。

実際にはお墓などは祭祀承継と言って遺産分割と異なる制度ではありますが、やはり遺産と表裏一体にあるものだと思います。

結局、一番大事なことは「足るを知る」ということではないでしょうか。

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